のみ隊員のブログ

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春乃きいなと語るピースフルナイト -稲佐山平和祈念音楽祭2022アフタートークイベント-(2022/09/28)

本日はこちらのトークショーを見に行かせていただきました。

こちらのイベントは、今年の8月に行われた稲佐山平和祈念音楽祭のアフタートークショーとなっており、長崎出身の春乃きいなさんとそのイベントの主催者である湘南乃風の若旦那(新羅慎二)さんが一対一で話すという内容になっています。

私自身、8月のフェスには参加させていただきましたし、そして何よりも長崎にいるきいなさんが見られること、そしてきいなさんが単独でいただいたお仕事のお相手が(あの有名な!)若旦那さんであることなどを踏まえ、予定がたまたま空いていたため観覧させていただくことにしました。

やっぱり、長崎の春乃きいなさんは外せない。

そう思いつつ、隊員さんの車に乗せていただき、長崎稲佐山へと向かうのでありました。


開演前の様子

というわけで、稲佐山頂上展望台に到着。

8月のフェスは稲佐山の中腹にある野外音楽堂で行われましたが、今回のトークショーはそれより高台にある山頂展望台。
中腹からは200~300段程度の階段を登ってアクセスできるような位置にあります(※スロープカーでのアクセスも可能)。

会場は“展望台”と言うくらいですから、それほど広い場所ではありません。
360°を見晴らせる円柱型の建物の1Fに、観覧スペースが設けられていました。

座席数は整理番号の様子を見ると、ぴったり50席だったように思います。
事前受付順に整理券が配布され、自由席で座っていきます。

今回のトークショーのチケットは全て売り切れていたのですが、実際に会場に集まった人の数は第1部・第2部ともに40人に満たないくらいでした。
平日ど真ん中であることもあり、来られなかったという方も多かったのでしょう。

客席前方には大きなスクリーンが映し出されています。

春乃きいなと語るピースフルナイト。
良いタイトルですよね。特に「春乃きいな」と入っているところに、とても嬉しさを感じます。
長崎にも湘南乃風さんのファンはたくさんいらっしゃるでしょうから、「若旦那と語る」のようなタイトルでも良かったはず。そこを敢えて「春乃きいな」にしてくれているのが嬉しいですね。これも、きいなさんが長崎出身である故の出来事なのでしょう。

さて、そうこうしているうちに開演時間。
8月のフェスでも客席として使われていた椅子に座り、トークショーが始まるのを待つのでありました。


第1部

※以下、対談形式で書かせていただきましたが、細かいやり取りは若干違いますので、ニュアンスでお楽しみください。
※一応メモをとりましたが、だいぶ私の中で補完しています。
※また、以下では敬称略とさせていただいたところがあります。

アナウンス 本日は、春乃きいなと語るピースフルナイト -稲佐山平和祈念音楽祭2022アフタートークイベント- にご来場いただき、ありがとうございます。第1部では、8月に行われた稲佐山平和祈念音楽祭1日目のお話を、春乃きいなさんと新羅慎二さんに話していただきます。
それでは早速登場してもらいましょう! 稲佐山平和祈念音楽祭総合プロデューサーの新羅慎二さんです!!

(会場の拍手の中、若旦那(新羅慎二)さんが登壇する)

若旦那 皆さん、こんばんは。今日はよろしくお願いします。いやあ、いい景色ですね。夜景は高いところで見るほうが綺麗なので、展望台で見る春乃さんはよりいっそう綺麗なんじゃないですかねぇ。
まず初めにフェスの動画を10分ほど見るんですけど、それはざっと早送りで見て、春乃さんとのフリートーク中心にやっていきたいと思ってます。ちゃんとそのへんは分かってますよ(笑)
それでは早速登場してもらいましょう。本日の夜景、春乃きいなさんです。

(拍手に包まれ、きいなさんの登場)

春乃 ばってん少女隊の春乃きいなです。よろしくお願いします。

若旦那 どうですか、春乃さんは。いつも以上に綺麗ですか?

(会場、拍手によってきいなさんの美しさを伝える)

若旦那 僕も春乃さんと会うのは2か月ぶりくらいなんですけど、綺麗になりました?

春乃 えぇ……そんなあ(笑) 磨いてきました(笑)

若旦那 普段はアイドルとして活動されているということで。

春乃 はい。ばってん少女隊というグループに所属しておりまして。

若旦那 僕もフェスのときに見させていただいたんですけど、おちついたほうの印象だったのが、こんなに激しく踊るんだって思ってビックリしました。
あのとき、色んなミュージシャンがフェスに来ていましたけど、ばってん少女隊の楽曲はミュージシャン的にも高評価でしたよ。

春乃 そうなんですね! 嬉しいです!!

若旦那 ……さあ、というわけで動画を見るんですけど、動画のほうは別に大したことないのでざっと見て、春乃さんとのトークをメインにやっていきたいと思います。

(約10分間の動画。フェスの1日目に登場したミュージシャンの方々が、当日の公演順にダイジェストで流れる)

(動画終了)

若旦那 意外に楽しいね。

春乃 いえいえ。そりゃそうですよ。レジェンドの方々ですから。

若旦那 ここで出てきたアーティストの方たちは世代ではないと思うけど、親が聴いてたの?

春乃 それもあります。ただ、長崎に縁のあるアーティストさんも多かったので、街中で流れていたりして自然と知っていた方も多かったです。ここ(稲佐山)も遠足で来たことのあるような場所で……。

若旦那 なんだっけ、チンチロリンアイス??

会場 (笑)

春乃 ちがいます(笑)チリンチリンアイス。美味しいんですよ(笑)

若旦那 チリンチリンアイスか(笑)
春乃さんは、長崎で育ったわけだけど、当時どんな子だったの?

春乃 活発な子でした。スカートが嫌いでズボンで過ごしてたりだとか、公園でバッタを捕ったりして遊んだりだとか……。

若旦那 男の子と一緒に走り回ってる感じだったんだ?

春乃 そうです。夏なんかはくろこげになるくらいでした。

若旦那 今はこんなに白いのに?? この稲佐山から見える街で遊んでたんだ?

春乃 そうですね。眼鏡橋の川のあたりで水遊びとかしてました。

若旦那 なるほど。
春乃さんはこの街で育って、学校で平和教育をたくさん受けたと思うんだけど、平和についてどう思ってる?

春乃 そうですね……。やっぱり8月9日は特別な日です。それは幼いころからずっとそうですね。
平和教育には2つあって、それは「過去を知ること」と「平和とは何かを考えること」です。「過去を知る」のほうでは、学校の教室に展示ブースが設けられたりだとか、実際に原爆の被害に遭った語り部さんのお話を聞いたりだとかしていました。あとは、原爆資料館に毎年通ってましたね。

若旦那 語り部さんのお話を聞いたりするのは、怖くなかったの?

春乃 小学生のときは怖かったです。でも、目をそらせない。
原爆投下から時間が経って、語り部さんの人数も少なくなってきているんですよね。だから、語り部さんも「語り継いで欲しい」というふうに言っていました。だから、怖いけど避けたりはしなかったです。

若旦那 長崎で育った責務とかを感じてたんだね。

春乃 そうですね。誰かが語り継がないと、その記憶はなくなってしまうので。

若旦那 いい子やなあ。それは春乃さんだけでなく、友達も平和について考えていたの?

春乃 そうですね。教室で班を作って毎年平和について語り合ったりしていましたね。

若旦那 そうなんだね。そうして長崎で過去にあったことを学んでいたわけだけど、小学生のときに思っていた平和って何だった?

春乃 「当たり前が平和」ですね。校庭で走り回って遊んだりするのも平和だなあって思っていました。

若旦那 小学生でそんなことを思うのってすごいね。

春乃 でもそれは、語り部さんのお話があったからです。実際に語り部さんのお話であったのが――その方は5歳のときに被爆して父母を亡くして、私より小さい子供だったのに働いて、親戚をたらい回しにされて……。

若旦那 幼い子供なのに遊べないんだ。今僕たちが当たり前にできていることが当たり前にできない……。
よく被爆者の方々のお話であるのは、原爆投下のそのときも大変だったけど、あとの生活がより大変だったってよく言うよね。親族をたらい回しにされたこともそうだし。今俺たちがわがままを言うことができているのも平和だよね。

春乃 ごはんを食べられていることもそうですよね。

若旦那 そうして長崎で育って、高校からは福岡に引っ越したり、今もアイドルとして全国色んなところに行く機会がある訳だけど、最初のころは「やっぱり長崎と他県では意識の差を感じるな」と思ったこともあったんじゃない?

春乃 ありましたね。長崎に住んでいたときは8月9日というのは常識だったのに、他県ではそうでもなくて……。

若旦那 そうやって意識の差を感じたときってどうしてたの? 「ちょっとー!!」みたいに注意したりした?

春乃 その当時は言えなかったですね。そんなに人に色々と言えるような性格ではなかったので。
でも今はアイドルとして長崎のことについて多くの人に伝えられる立場にいるので、たくさんの人に長崎であったことを伝えていきたいなって思っています。

若旦那 そうだね。俺もああやって稲佐山でフェスをやっているのは、湘南乃風のファンの人々から変わってほしいなっていう思いもあって、まず自分たちのファンが8月9日の11時02分に祈ってくれたらなって思ってる。たとえ1分でも祈りを捧げることは大事。

春乃 そうやって他県とのズレを感じた上で、若旦那さんが平和を考えるフェスを開催してくださっているのは嬉しいです。

若旦那 ありがとう。最初はさださん(※さだまさしさん)が大好きだから、「長崎に来ない?」って言われたときに二つ返事で「はい!」って言って、ついて行ったんだよね。それでライブが終わったその日の晩はさださんとか色々な方と何件もハシゴしたんだよ。そのなかで思ったのは「長崎の人ってやさしいなあ」って。
それでやっぱり長崎にくると原爆のこととかが自然と目に入ってくるわけで、「これはなんだ?」と思って調べていって――。
それまではなんとなく広島がメインのように感じてて。でも長崎が"最後の"被爆地であることはすごいことで。よく「怒りの広島、祈りの長崎」って言われるけど、今こうして特にアジアの情勢が悪化しているなか、長崎から平和について考えることってすっごく大事だと思う。
それで長崎で何をするかなんだけど、音楽をすることってやっぱり平和そのものだし、特に愛の歌を歌うことなんかは平和だなと思って、こうしてフェスをやらせてもらっている。
――時間大丈夫かな、?

(上手スタッフのカンペ「お時間です」)

若旦那 全然台本見てなかった(笑)

春乃 最初の数行しか……(笑)

若旦那 質問コーナーとかあるのか! どうしよう、1人だけ受けようかな。どうですか、勇気のある方……?? まあ、いないよね……??

(最前上手よりの一人から手が挙がる)

観客A 若旦那さんはばってん少女隊に楽曲を提供したりだとかはお考えでないのでしょうか?

若旦那 是非やらせてもらいたい。陽里子さん(※杉本陽里子さん。Batten Recordsに深く携わっている)でしょ? 俺、陽里子さんと仲がいいんだよ。
稲佐山のフェスも、春乃さんが長崎に熱い思いを持っているって聞いたから、ひょいっと入れたんだよね。
俺、長崎で平和について考えるラジオを毎年やってるんだけど、来年春乃さんも是非。

春乃 いいんですか!!? ありがとうございます!

若旦那 (台本を見て)あとは大丈夫かな。あ、これは言わないといけないやつだ。
2024年秋、長崎スタジアムシティが完成します。2年後の完成に向けて盛り上がっていきましょう。

春乃 このトークショー投げ銭方式になっています! 投げ銭をしてくださった方の中から抽選で、第1部・第2部それぞれ5名の方に私のサイン入りTシャツが貰えるそうなので、皆さん是非チャレンジしてみてください!!

アナウンス 春乃きいなさん、新羅慎二さん、ありがとうございました!!

(会場の拍手に包まれながらお二人が退場)


第2部

アナウンス それでは第2部を始めさせていただきます。
それでは早速登場してもらいましょう! 稲佐山平和祈念音楽祭総合プロデューサーの新羅慎二さんと、ばってん少女隊の春乃きいなさんです!!

若旦那 よろしくお願いします。さっきとだいたい同じ皆さんかな? 初めのくだりはいらないよね??
後半は8月7日のダイジェスト動画を見て、お話をします。我々湘南乃風ばってん少女隊の日ですね。
それでは早速見ていきましょう。

稲佐山フェス2日目の動画が再生される。当日の登場順だったので、ばってん少女隊が最初。OiSaを一曲通して流し、虹ノ湊のサビとYOIMIYAの歌いだしからサビにかけてが再生された。これは他の出演者の方々に比べて長めの尺であった。
筆者が見た範囲では、虹ノ湊とYOIMIYAの曲中、若旦那さんが曲にノって頭を揺らす場面が見受けられた。
ばってん少女隊の出番の他にばってん少女隊のメンバーが出てきた場面としては、湘南乃風睡蓮花ばってん少女隊のメンバーがタオルを持って登場した場面が放映された)

(動画終了)

春乃 いやあ、楽しかったですね~~。

若旦那 けっこう春乃さん多めの編集でしたね。

春乃 ばってん少女隊多めでしたね。

若旦那 けっこうエド・シー系(※エド・シーラン)な曲なんだね。

春乃 それは初めて言われました(笑) ダンスミュージックと言われることが多いです。

若旦那 さっき楽曲提供のことを言われたので、そういう(作曲家)視点で見てみました。
湘南乃風のステージでは、ばってん少女隊のみなさんにステージに上がってもらいましたが……。

春乃 メンバーと「最後ぜったい睡蓮花でしょ?? 客席のほうから観たかったなあ」て言ってて。でもステージに上がらせてもらえることになって、周囲に他の出演者さんもみんないたから全員出るのかなあと思ったんですけど、ばってん少女隊だけでした(笑)

若旦那 僕たちあれからクセになってて、この前の気志團万博でも ももクロに出てきてもらったんだよね。
ところであの日、メンバー同士のアフタートークで平和について語り合ったりした?

春乃 ありましたね。私たち、1人が笑ったり歌ってたら他のメンバーもつられて笑ったり歌ったりすることがよくあるんですけど、

若旦那 やってたね(笑)

春乃 こうやって笑ったり歌ったりしてるときに、「今日も平和だね~」って言ったりしてましたね。あの後も、楽しいことやほっこりすることがあると「今日も平和だね~」って。

若旦那 いいなあそれ。「めっちゃよくね??」みたいなのじゃなくて「平和だね」って言うのは、ボキャブラリーとして最高だね。
メンバーの皆さんは「来年も出たい」とか言ってた?

春乃 是非、出させていただきたいです。今年はメンバーの柳美舞が15歳で20時までしかお仕事ができなかったんですけど、来年からは20時以降もOKなので、メンバー全員で最後まで出たいですね。

若旦那 そうだったんだね。あの日一日見て誰が良かった?

春乃 RIP SLYMEさんとかm-floさんとかですかね。CDで聴いていた曲をライブで実際に見ることが出来て嬉しかったです。
私たちが普段出ているフェスもアイドルフェスが多かったりするので、やっぱりアイドル曲が多くて。だから、あんなふうにヒップホップをたくさん聴くことがなかったので、すごく新鮮でした。

若旦那 みんなラップ上手いよね。RIP SLYMEm-floは一緒にTERIYAKI BOYZっていうグループをやってるんだけど、それを楽屋で歌ってたりしてたよね。
特にm-floはコロナ前から止まってて、今回のフェスで復帰だったんだよね。だから気合も入ってて。

春乃 言ってましたね。でも、ブランクを感じさせないくらいのすごいパフォーマンスでした。

若旦那 ラップってばってん少女隊はどうなの? やったりするの?

春乃 はい。私たちも虹ノ湊とかで最近やらせていただいているんですが、でもやっぱり難しくて。
ヒップホップっていうジャンルじゃなくて、ラップっていうジャンルで一つあるくらいの感じだから……まだまだ奥が深いです(笑)

若旦那 少し話を変えて。長崎でやっていくなかで、春乃さんが平和について大事にしていることってありますか? 例えば両親から大事に受け継いでいっていることとか。

春乃 両親と「歌って平和だよね」というふうに話してたことがあります。それで「青い空は」とか、原爆にまつわる歌は歌えます。他にはさだまさしさんの「精霊流し」とか。

若旦那 精霊流しについては知ってたの?

春乃 知ってました。

若旦那 やっぱり花火を鳴らしたりしてたの?

春乃 いやあ、私は鳴らしたりはしてなかったです(笑) でも(爆竹の音を)聴いてました。

若旦那 (爆竹の音を)聴くとどうなりますか?

春乃 ワクワクしますね。長崎では爆竹をお墓でも鳴らしたりするので……。

若旦那 他県の人からするとお墓で何してんだ! ってなるよね(笑)
そういうのも親から自然と受け継いでいったんだ?

春乃 そうですね。日常のなかで平和に関することを感じ取ってましたね。平和祈念像とかもそうです。

若旦那 8月9日が近づいてくるとやっぱり平和について考えるよね。
この前も8月9日の朝にランニングしていると、後ろに蝶々がずっとついてきててね。これもなにかあるのかなあって思ってた。
その日は11時ちょっと前くらいにランニングを中断して黙祷をしようと思って蕎麦屋に入ったんだよね。そこにあるテレビでも長崎の様子が流されてて、「黙祷」の声がテレビから聞こえたから黙祷したんだけど……そこで蕎麦をすする音が聞こえたりして「ちょっと!!!」って思ったんだよ。全然黙祷してなくて。
そうした状況を変えるには、まずは自分の近くの人から、ファンの人から変えていくのが大事だと思ってて、そう呼びかけている。それを言うと長崎の人は「ありがとう」っていってくださるんだよね。

春乃 いやあ、ありがたいですね。さっきも「祈りの長崎」という言葉がありましたけど、言いにくいことを発信してくださっているのは本当にありがたいです。

若旦那 いい子やなあ。さて、そろそろ質問を受け付けようかな。2人くらい受け付けようと思います。

(観客から手が挙がる)

観客B 私は今日県外から来たんですが、長崎の美味しいものについて若旦那さんと春乃きいなさんのお二人にお伺いしたいです。

若旦那 さださんに連れて行ってもらった江山楼の皿うどんは美味しかったね。今日も原爆資料館近くの、サラリーマンしかいないような皿うどん屋さんでご飯を食べたんだけど、これまでにないくらい美味しかった。

春乃 若旦那さんは皿うどん派なんですか?

若旦那 そうだね。ちゃんぽんというよりは皿うどん皿うどんの細麺かなあ。

春乃 私も皿うどんの細麺派なんです!

若旦那 パリパリのやつだよね。美味しいよね。
でも、お菓子は外れかなあ(笑)

春乃 えーー!!!

会場 (笑)

若旦那 中目黒に福砂屋があるんだよ。で、俺は福砂屋派なんだけど、でもわざわざ長崎にきて福砂屋を買うのはなあ……中目黒でも買えるしなあ……って思って、いつも別のやつを買うんだよね。でもそれはだいたいはずれで……。

春乃 おたくさ って知ってますか? 美味しいお菓子なんですけど……。

若旦那 えぇ、本当かなあ?

春乃 長崎はアジサイが有名で、アジサイの形をしたお菓子なんです。これが美味しくて。
あとは……ハトシロールって知ってますか? 中に練り物が入った揚げ物なんですけど……。

若旦那 あー、それは美味しいやつだね。長崎の練り物はどこも美味しい。

(ここでスクリーンに おたくさ の画像が映し出される)

春乃 あ!! これです! 美味しいので食べてみてください!!

若旦那 また今度食べてみます。
次の質問を募集しようかな。質問ある方~~?

観客C 僕は生まれも育ちも長崎なんですが、8月の音楽祭と今日のイベントで長崎のことをもっと好きになりました。長崎の好きなところをお二人にお伺いしたいです。

若旦那 稲佐山でライブをした後に、「疲れたなー!!」と思いながら見るときのホテルから見る夜景ですね。ライブだから緊張と重責をたくさん感じるんですけど、そこから解き放たれたときに見るその一瞬の夜景が最高なんです。メイクさんとかにも「ほらこれ見て!」って言います。
いつも一瞬だから、逆に今日こんなにじっくり夜景を見るのは初めてで、今驚いています。
プロポーズにもいいんじゃないかな。

春乃 デートスポットですからね。

若旦那 僕なんかは、どんなふうにプロポーズしたかったっていうと、プロポーズが恥ずかしいから、寝ぼけながら朝にそっと指輪を渡してね。
でも、その後怒られて「どんな渡し方してるのよ!」って。やり直しでした(笑)

(春乃きいなさんの長崎の好きなところ)
春乃 私は長崎で生まれ育ったので、やっぱり街並みですかね。洋館であったり、教会であったり。
長崎に来た人が共感してくれるとすっごく嬉しいなって思いますね。こうやって長崎でイベントがあるとファンの皆さんがきてくれて……嬉しい限りです。

若旦那 また今度稲佐山でワンマンライブとかどう?

春乃 したいです。やっぱり、長崎で育った人として、長崎での目標は稲佐山です。実は今回のフェスが稲佐山でライブしたのが初めてだったんですよ。

若旦那 そうだったんだね。東京で言うところの日比谷野音みたいな感じなのかな。
それでは、春乃きいなさんでした。ありがとうございました。夜景(←きいなさん)を見ていってください。

春乃 ありがとうございました!!

若旦那 また来年お会いしましょう。次はもっと長崎のファンが増えたらいいですね。

(会場の拍手に包まれて退場)

全体を通しての感想

いやあ、良いひとときを過ごすことができましたね。
きいなさんが長崎生まれの人として、平和について語っている様子を見られる機会ってそう多くはないと思います。やはり明るい話題ではないですし、それ相応の空気感のもとでお話すべきことでありますし。

途中、きいなさんが「長崎と県外で平和に関する意識についてギャップを感じた」といったことを仰っていましたが、これについては私も、きいなさんと逆の立場として感じたことがあります。
私はもともと関西出身で昨年1年間長崎に住んでいたのですが、長崎にいると平和について考えさせられる場面が多かったです。それは原爆資料館平和公園の存在だけでなく、街中の様々なところで見かける原爆関係の銘板であったりだとか、興善町にある長崎市立図書館内部に保管されている新興善国民学校跡に展示されている物品や証言の数々であったりだとか、色々なものが当時のことを考えさせてくれます。正直、関西にいたころはここまで真剣に平和について向き合ったことはなかったです。
この記事を書いている今は広島に住んでいるのですが、長崎は広島とも少し違うような気がします。私としては、長崎だからこそ考えられる平和の形があるのではないかなと感じます。

とにかく、今日はきいなさんから平和の話を聴けたという点で非常に価値のある日だったなと思います。
この記事を読んだ隊員の皆さんも、8月9日午前11時02分に1分間の黙祷を捧げることから始めてみてはいかがでしょうか。