のみ隊員のブログ

ばってん少女隊に関する記事を書いています。

ばってん少女隊 中野サンプラザワンマンライブ『御祭sawagi~踊れ心騒げ~』(2022/11/26)

時を戻して、2022年2月3日

この中野サンプラザワンマンライブの日程が発表されたのは、下記のツイートでありました。

このときから、ばってん少女隊のメンバーは各種配信・ライブのMCなどで、中野サンプラザワンマンライブの告知を行い続けてきました。

その過程を振り返ると、入隊式や九州7ツアー、稲佐山平和祈念音楽祭やSUMMER SONIC 2022など、たくさんの思い出が蘇ります。
plassey1757.hatenablog.com

また、私たちは

「絶対に中野サンプラザを埋める!」

そう言い続けるメンバーの様子を半年以上にわたり目にしてきました。



中野サンプラザワンマンライブのチケット先行受付が始まったのは、7周年ワンマンライブが行われた2022年7月3日

しかし、ばってん少女隊史上過去最大キャパを誇る約2000人の座席は、そう簡単には埋まりません。

中野サンプラザを埋める」と言い続ける彼女たちの姿と、「残りわずか」の表示すら点灯しないチケット販売サイトの様子が対照的に映り、隊員である私ですら(メンバーの皆さんはなおのことでしょう)、不安を感じる日もありました。


そして、2022年11月6日……。

約2000席のチケットが全てSOLD OUT!!!


今年1年間の最大の目標が達成された喜びと安堵を感じつつ、「どんなライブを魅せてくれるのだろう」というワクワクを胸に、私は中野サンプラザへと足を運ぶのでした。


開演前の様子

というわけで、中野サンプラザへ到着!!!

私が到着したのは13時ごろ。
物販開始は14時からでしたが、既に100人近くの方がいらっしゃいました。

物販で欲しいものを購入し隊員の皆さんと談笑していると、あっという間に17時。会場時間です。

私はまだライブに参加できる準備(ペンラの用意など)が整っていなかったので、会場が始まってもかなり長い間外にいたのですが、そうしているとスタッフさんの声が聞こえてきました。

「入口付近、大変混雑しております。チケットをお持ちの方も開演時間に間に合わない恐れがありますので、お早めにご入場ください」

……マジ!?!?
今回の中野サンプラザは混雑するほど多くのお客さんが見に来られたということなのでしょう。

慌てて入場。
スタッフさんの手際がよく、案外すぐに入場することができました。


会場に入ると、普段とは異なる光景がいくつか見受けられました。

1つはなんといっても会場の広さ!!
7月に行われた7周年記念ワンマンライブの2倍の人数がこの会場に集結しているということで、たくさんと人がいらっしゃいました。
会場に入るまでは「チケットは売り切れたものの、実際来てみると客席が空いていたらどうしよう」と思っていましたが、それほど目立った空席もなく、ほぼ満員。撮影機材席などを考慮しても2000人ほどのお客さんがお見えになっていました。

そしてBGM。
普段のばってん少女隊のライブでは、開演前の間、ばっしょーの曲のインストが流れています。しかし、今回は和太鼓の音(言葉で表すと「ドンドンドン ドドンがドン」)に龍笛の音が組み合わさった祭囃子と、御祭をイメージした人々の喧騒の音が交互に再生されていました。
今回のライブのタイトルは、「御祭sawagi~踊れ心騒げ~」です。これから始まる御祭を前に、祭囃子を聞いて心が高鳴ります。

そうして開演を待っていると――開演時間の18時を7分程度すぎたあたりだったと思います――会場から自然と和太鼓のリズムに合わせた手拍子が起こりました。
初めは小さかった手拍子も瞬く間に会場全体へと広がり、大きな手拍子にへと発展。
この手拍子はある意味、"もうすぐ始まるよ"の合図でもあります。私は手拍子をしながら、「これまで幾度も告知してきた、あの中野サンプラザが今日これから始まるんだな」という感慨にふけっていました。

こうして祭囃子のBGMが2回繰り返された後、流れていたBGMが次第と大きくなり、ステージを包んでいた幕が上がるのでありました。

第1ブロック『日常』

さて、「九祭アルバムを引っ提げて行う」と告知されていた本公演。最初の曲は何がくるのでしょうか。
OiSa? YOIMIYA? はたまた御祭sawagi?

そんな予想をしつつ幕が上がると、聞こえてきたのはなんと虹ノ湊のイントロ!!
そして、ステージ上には様々な形に切り取られた巨大なスクリーンが!!
スクリーンには6色の流れ星のような映像が映し出されています。

しかし、メンバーの姿は見当たりません。「どうやって出てくるのだろう?」と思いつつ歌いだしを迎えると、なんとスクリーンの内部にメンバー6人が入り込んでいるではありませんか!!
え、どういう仕組みになってるんや……!?!? すごい!!

そして、歌いだしから映像のなかからメンバーが登場。ステージでいつものようなダンスを魅せます。

背景のスクリーンには、虹ノ湊のMV撮影地である神湊や、福岡市内、そして美しい大海原の映像が流れていました。
神湊の映像からは、先日バスツアーで訪れた宗像の情景が思い返されます。
plassey1757.hatenablog.com

九州の魅力をアピールし続けてきたばってん少女隊
美しい福岡の自然。そして、彼女たちが日常生活で目にする那珂川のほとりや、西鉄バスの光景。
「虹ノ湊」という曲の性質も相まってか、”青春の楽しさと儚さ”が詰め込まれた、どこか懐かしくなるような映像のように感じました。


そして虹ノ湊のサビ、ペンラの海によるワイパー。
私は比較的後方から見ていたのですが、満員の中野サンプラザでペンライトが揃って動く様子はとても美しく見えました。


衣装についても触れなければなりません。
メンバーはコートのような衣装で登場。そのパステルカラーと後ろの大海原の青を基調とした映像が実にマッチしていて、虹ノ湊の曲の雰囲気にも大変よく似合うものとなっていました。
natalie.mu



2曲目に披露されたのはスウィンギタイ。
この選曲には個人的にびっくりしました。前々から予告していた通り「九祭」アルバムを引っ提げて行う今回のライブには、「九祭新規」とも呼べる、ばってん少女隊を初めて生で見る方も多くいらっしゃることが予想されます。だから、そういう方々のためにも、もっと最初からぐんぐん九祭楽曲で攻めてくると思ったんですよね。
しかし、私の「置いてきぼりになってしまう人がいるのでは」という心配をよそに、会場は振りコピで大盛り上がりをみせるのでした。


3曲目はジャン!ジャン!ジャン!
後ろの映像には「ジャン!ジャン!ジャン!」の文字と「Jump! Jump! Jump」の文字が電光掲示板のドットのようなフォントで右から左へと流れていき、それがなんとも可愛らしい。

そしてBATTENの文字もドット形式で表示され、この点滅がぴったりと曲に合っていて爽快感が感じられます。

この曲で特に印象に残ったのは、ペンライトの色。
先の2曲は、曲中の歌唱メンバーに合わせて掲げるペンラの色を変えるということはあんまりない2曲だったのですが、ジャン!ジャン!ジャン!のAメロはそれぞれのパートがはっきりしていて、客席のペンラの色が歌唱している各メンバーカラーごとに一色に染まってゆくのです。
これがまたしても本当に綺麗で、「メンバー自身も、自分のパートを歌うごとに会場一面の色が変わる様子を見るのは嬉しいだろうな、心地よい風景だろうなあ」と思いながら、後ろからペンライトの海を眺めていました。


第1MC

3曲を終えて、早めのMC。

満員の中野サンプラザを前にして、嬉しさがこもったかのように「ありがとう~~!!!👋」と皆さん。
ばってん少女隊~~」「だーーー!!」から始まり、キャッチフレーズ付きの自己紹介。
本日誕生日の上田さんが22歳です!! と自己紹介に加えます。

久しぶりのキャッチコピー付きの自己紹介を終えると、「中野サンプラザ」の話へ。

どうやら、希山さんは「中野サンプラザ」の「中野」のほうの名前の由来が気になっていたようで……

希山さん「中野さんが作ったけん、『中野さんプラザ』」

希山さんらしい発想に、会場が和むのでありました。

その後、中野サンプラザのステージに立っていることで感慨に浸り、配信のことにも触れつつ、次のステージへ。


上田さん「それでは”御祭”スタート!」

第2ブロック『御祭』

御祭パートの1曲目を飾ったのはYOIMIYA。

イントロで暗転し、手持ちの提灯のようなものを持った黒子の人が布でメンバーを包みます。
真っ暗闇に6つの灯り。イントロの一気に音圧が上がるところで布がはがされ……メンバーは九祭衣装に早変わり!!

この演出、すごく好きです。ステージ上で早着替えをしただけでもすごいですが、着替えている間の演出を後ろのスクリーンに頼るのではなくて、手持ち提灯というオブジェクトで演出する。この6つの灯りはYOIMIYAのイントロにもぴったりですし、その灯りが早着替えをするための明かりとしても有効活用されている。
よく考えられた演出に、すごいなあと思いながら見ていました。

また、この黒子の方々はなんとダンサーさんだったようなんです!
一旦衣装を片付けに後ろに戻ったあと、6人のダンサーさんが踊りだしたではありませんか!!

しかも、そのダンサーさんの衣装が可愛らしい。黒か紫をメインとした浴衣っぽい衣装で、客席後方で遠くから見ていた私には少し見えにくく、「もっとダンサーさんの衣装を見せて~~!!!」という気持ちに駆られながら眺めていました。

ダンサーさんのダンスもメンバーのダンスとは少し異なっていて、より激しく、でもダンサーさんらしくぴったりとキメるところは揃えるダンスになっていました。
特に、YOIMIYAのサビの「ハラハラ」の部分で両腕を挙げて、リズムに合わせて全身をゆらゆらさせる振り付けが私の好みでした。

あと、後ろの映像も3DCGの遊郭の街並みのような映像で、この和の紫色(ピンクと紫の間のような色)がふんだんに使われた映像もYOIMIYAの雰囲気に合っていて……目がいくつあっても足りない状態になっていました。


次に披露されたのは御祭sawagi。
YOIMIYAが宵宮として、こちらは本宮といったところでしょうか。

先日のきいなさんのスタコミュのおかげもあってか、手拍子が会場で一体となって聞こえ、2000人の大迫力な手拍子が会場を包んでいました。
www.stacommu.jp


御祭sawagiが終了すると上から白く縦長の布が6枚垂れ落ちてきました。
こうして始まったのは和・華・蘭。

先ほど落ちてきた布には様々な色の絵の具を零したみたいな感じの芸術的な絵が映し出され、これが和・華・蘭の混沌とした雰囲気(長崎とは様々な文化が混沌と混ざり合った場所)によく似合っていました。


そしてここで沸く星。
まずは沸く星の冒頭、後ろのスクリーンにプラネタリウムのように星空が映し出されていて、照明がかなり絞られていたのもあり、遠くから見るとその星空がとても幻想的で美しく見えました。本当にプラネタリウムを見ているかのよう。希山さんがバスツアーで言っていた宗像の星空も、これくらい美しいのかなあなどと思いながら眺めていました。

沸く星といえば、本公演がダンス初披露です。
九祭楽曲の中でも異色を放つこの曲。どんなダンスになるのか想像が全く付きませんでしたが、実際に見てみるととっても沸く星の雰囲気にぴったりな振り付けで、温泉に入っているような気分を味わえました。

ダンサーさんのダンスも良くて、ばっしょーメンバーのサビの振り付けで、体を傾かせて手をひらひらさせる振り付けがあるのですが、この部分でダンサーさんが先ほど上から垂れてきた布からひょっこりと出てきて手をひらひらさせる動作をしていて、その振り付けがなんとも可愛らしくて好きでした。


そして一転して明るい曲調、南風音頭へ。
まずはスクリーン。様々な種類の着物の生地のようなものがリズムに合わせて映し出されていて、南風”音頭”の盆踊りの感じによく似合っています。

もう一つ、みゆちゃんのパート「恵まれたこの大地~」のところの声の伸びがすごい。
音源を聴いている段階でもだいぶ上手いなあと思っていたこのパートですが、今日のこのパートは特に、エコーの助けもあってか伸びやかに聞こえ、みゆちゃんの歌唱力の高さを感じさせらるのでした。本当に中学生……?

そして、南風音頭では仕掛けが用意されていました。
「いざ鹿児島へ いざ鹿児島へ」の部分を「いざ鹿児島へ いざ鹿屋市へ」と替え歌。

こうして出てきたのは鹿児島県鹿屋市のPR特命係長、かのやカンパチロウさん!!!

ここで実は私、泣きました(これを読んでいる皆さんから「え、そこ泣くポイント?」という声が聞こえてきます)。

皆さんもご存知の通り、ばってん少女隊は九州を拠点に活動しているアイドルグループです。
そして、九州のアイドルとしてこの1年間、いやこれまでの7年間、九州の魅力を発信し続けてきた訳です。今回のメインとなっている「九祭」アルバムも、九州各県の魅力をたっぷり詰め込んで、九州の魅力を発信するひとつの要素となっています。

今日こうして、ばってん少女隊この一年で最も気持ちを入れて挑んだライブに、九州の自治体のキャラクターが(東京という遠い土地に)わざわざ駆けつけてくださったというのは、これまでのばってん少女隊の(九州の魅力を発信するという)活動の成果がひとつ実った瞬間ではないかと思うのです。いくら自治体のPR大使だとはいえ、そんなことは普通のことではない。少なくともカンパチロウさんの元には、その気持ちが届いたのだと私は思います。

九州の魅力を発信するばってん少女隊。そして、九州の人から愛されるばってん少女隊

そんな構図を、かのやカンパチロウさんの登場から私は感じ取ったのです。
そういったことに思いを馳せ、私はステージ上のカンパチロウさんの姿を見た瞬間、涙を浮かべたのでありました。

音源上の南風音頭が1曲まるごと終わったあとも、そのまま南風音頭のモチーフがトランス的に繰り返され、6人のダンサーさんとカンパチロウさんのブレイクダンスが披露されました。カンパチロウさんは最後に片手フリーズを決めてフィニッシュ。
流石のキレキレなダンスに魅了されていると……


ばっしょーメンバーがカンパチロウさんを円形に取り囲んで捕獲。
こうして始まったのは、さがしものでした。

さがしもので印象に残っているのは、スクリーンの映像。
繁華街のネオンサインのような映像で、「さがしもの」であったり「和・華・蘭」であったりと、九祭楽曲の曲のタイトルが書かれた看板がネオンサインとして光っているのです。とても可愛い映像だなと思いました。

また、会場は大盛り上がり。さがしものの振りコピをして一体となる会場のペンライトの動きは、後ろから見ていて圧巻でした。


続いてBright & Breezy。
これは配信アーカイブを見ていて思ったのですが、冒頭の上田さんのパートの上田さんの表情がとても良い。
この曲のさわやかだけど儚い感じが上田さんの感情に込められていて、それが表情に出ているような感じです。もしBD化したらまた見たいところの1つ。
りるあちゃんのスマイルも可愛かったです。

ダンサーさんはプリズムのように光る傘を持ってダンス。
こちらもメンバーの振付とは異なるものの、傘の特性を生かした振付になっていてgoodでした。


そして満を持して登場、OiSa。
後ろの映像はMVのようでいて、MVとは少し違う映像。MVからは一切見たことない画角の映像も含まれていたので、「MVに使用されなかった映像も使ったのだろうか。それとも、また新たにこのために素材を撮りに行ったのだろうか」などと考えながら眺めていました。


そして九祭パートラスト、禊 the MUSIC。
この曲はららぽーと柏の葉のリリースイベント及びHMV博多リリース日イベントにて披露されていたのですが、私自身はどちらも行けていなかったのでここが初見でした。
配信や他の隊員さんからの情報から、なにやらMポーズを作るというのは聞いていたのですが、私が好きになったのはその直前の振付。
腕をパタパタさせる動きがとても可愛い。

スクリーンの映像も、禊の「懐かしさを感じさせられるけど新しい」という感じが現れた、ルービックキューブのような(?)映像でとても良かったです。


第2MC(VTR)

九祭ブロックが終了し、2回目のMC。
こちらは映像を使ったMCとなっていました。

MCの内容は九祭ブロックを1曲ずつ振り返るという構成。
それぞれ各県担当の楽曲の紹介を一言ずつ言っていきます。

このMC中では、喋っていないときも映っていることを意識してか、紹介されている楽曲の振りをジェスチャーでやったり、「楽しめましたか~~!??」のところで耳元に手を当てる動作をしたりと、喋っていない人の映像も大変魅力的なものとなっていました。

なかでも私が見逃さなかったシーン。
きいなさんの指ハートからのウインク……!!!!

きいなさん、それはずるいですよ……。ウインクするなんて🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️
しかもきいなさん、(私の記憶が正しければ)ウインク苦手なハズですよね……?? そんなウインクをさりげなくVTRに紛れ込ませるなんて……🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️🤦‍♂️
きいなさん……。

あとは、みゆちゃんが映し出されている左下のスクリーンがちっちゃくて可愛かったです。

こうして、御祭騒ぎは次のブロックへと移るのでありました。

第3ブロック『余韻とこれから』

VTRが終わってメンバーが登場。
メンバーはなんと、さらなる新衣装にて登場!!

1つのライブで新衣装が2つ……!? 豪華だ……!!!

この黒衣装、レースの奥からメンバーカラーが透けて見えるんですよね。
このチラ見せ具合がなんとも良いのです……!!

この新衣装で始まったのは、ばりかたプライド。
この曲ではりるあちゃんが「ここらで大逆転」のパートを興奮気味に高く歌ったり、希山さんの「こぶし~✊」の煽りがなんとなくいつもより興奮して言っているように感じられたりと、メンバーそれぞれが「楽しい!!」という気持ちを全身で表現している様子が見られました。


続いて、でぃすたんす。
でぃすたんすが披露されるの、なんだかすごく久しぶりな気がしませんか……!?!?
情報網を検索してみると、でぃすたんすの披露は九州7ツアー鹿児島公演(2022年5月29日)以来であることが分かりました。

私自身はアルバムでいうと「ふぁん」新規なので、でぃすたんすは何度も聴いた楽曲です。
7ツアーでは毎回披露されていたものの、それ以来久しぶりに聴くでぃすたんすからは、好きになった当時のことを思い出すような気がしました。

途中からは後ろのスクリーンに、配信カメラで映っている映像が映し出されました。
後ろの方の席からは表情などを見るのが難しかったですが、この映像によってたっぷりと見させていただくことができました。
また、こうしてビジョンに映し出されるという演出はファンの数が多いグループなどでよく見られることもあり、「ばっしょー、大きくなったなあ」と思うのでありました。


そして、FREEな波に乗って。
この曲冒頭で希山さんが「あと2曲でーす!!」と煽りを入れます。
え……!? もうあと2曲しかないの……!?!?
そう思うくらい、今回のライブに充実感を感じ、まだ見ていたいという感情に浸っていたのでした。

フリ波の後ろの映像は、透明感あふれる海中のような映像。
この曲では、昨年の年末ワンマンライブ(「私、恋始めたってよ!」)で一年を振り返るように映し出された演出も思い出されたりして、これまでのばっしょーが歩んできた道のりに思いを馳せるのでした。


最後の1曲は、わた恋。
後ろのスクリーンが暗転し、白の懐中時計が浮かびます。わた恋冒頭の秒針音に合わせて時計の針も動き、12時の方角にぴったりと合った瞬間にイントロの本編が始まるという演出は、気持ち良さや「わた恋」の楽曲のスタートが感じられて、個人的にとても好みでした。

もう一つ。わた恋では左右に重心を傾けるような振り付けが多々ありますが、ここでメンバーの後ろに白いシルエットが表示されて、メンバーと反対方向に傾くのです。言葉では表現しずらいですが、衣装の黒とシルエットの白の対比もあり、シンメトリーな美しさと、映像とダンスの融合に心が打たれました。

また、画面には儚い感じで歌詞が映し出されていました。
「ねぇ もっと振り向いて」の「ねぇ」が大きく表示されるところなど、映像のほうにも強弱やメリハリがついていたところもお気に入りポイントです。

アウトロでは、本来の長さよりもワンフレーズ追加されて演奏。
メンバーは登場時と同じように映像の内部に入り込み、そのまま6つの光の玉に。光の玉はそのまま上へと昇り花火が打ち上げられ、本公演のタイトルである「御祭sawagi~踊れ心騒げ~」の文字が表示されました。
「御祭の最後は花火」という演出は、わた恋のしっとり感も相まって、楽しかった御祭の余韻が感じられる気がして、非常に素敵だなと感じました。


花火よりも個人的に気に入ったのは、最後のサスペンションライト。
6色の光の玉が昇った先にあるサスペンションライトが6つ光り、わた恋の最後の懐中時計のネジを巻く音に合わせて、客席のほうに向くんですよね。
御祭の余韻が頭の中に残り続けているかのように、会場のてっぺんから6色の光の玉が幻想的に光を照らしていたのでした。

少しメタい話にはなりますが、映像で光の玉が上に打ちあがったあとにサスペンションライトを動かすことで、視覚誘導的な意味でもいい演出だなというふうに感じ、だからこそ印象に残ったのではないかなあと思います。


こうして御祭の本編は、余韻を残しつつ終わりを告げるのでした。

アンコール

OiSa REMIX~~ありがとーと

本編が終わった拍手からそのままの流れで、アンコールを求める手拍子へとリズムを形成していきます。

このとき、大多数の隊員さんは着席していくのですが、立ったまま手拍子を続ける隊員さんがちらほらと見受けられました。
「今日のライブも良かったよ」という意味を込めて、スタンディングオベーション的な意味合いで立ち続けていたのでしょう。


手拍子がなり始めてしばらくした後、無音だった会場からはOiSa PARKGOLF REMIXが流れ始めました。
「そういえばやってない……!! なるほど、このタイミングで歌うのかあ」と勝手に納得していると、客席が明るくなって……

上田さん「皆さんの近くに会いに行っちゃいますよ~~!!!」

と聞こえ、なんと客席にメンバーの姿が……!!!
ステージからは遠かった私たちの元へも、メンバーは駆けつけてくれました。

「ありがとう!!」と言いながら、客席を練り歩くメンバーの姿。
先ほどやった「でぃすたんす」の時代から時が経て、再びこういうことが出来るようになったんだなあと嬉しく思うのでありました。


客席を廻ったあと、ステージ上に6人が揃い披露されたのは、ありがとーと。
後ろのビジョンには1年間の思い出のスライドが映し出されていました。

この演出は昨年のわた恋ライブのフリ波でも同様なことがあったことが思い返されます。
このときの「フリ波」はその年にリリースした楽曲で2021年のテーマソングかのように感じられましたが、今回は「ありがとーと」。2年前にリリースした楽曲です。
敢えてここで2年前にリリースした楽曲で思い出を振り返るというのは、満員の中野の会場に、今日は来られなかったけど応援してくれてくれた隊員さんに、これまで支えてくださったスタッフさんや関係者の皆さんに、「ありがとう」の言葉を届けたいからこそなのかなあと思いました。

間奏では、ビジョンに各メンバーのメッセージが表示されていました。

(以下、記憶などで補完している箇所があり、若干不正確です)

みんなに出会えて本当に良かった♡
幸せになろうね

希山愛

たくさん愛をありがとう!!
一緒に夢叶えていこうね♡

上田理子

同じ時間をすごせてありがとう♡
これからもよろしくどうぞ😊

春乃きいな

いつも本当にありがとう💓
これからもみんなのことを
幸せにするけん、ついてきてね!

瀬田さくら

いつもありがとう♪
大好きだよ

蒼井りるあ

おまつり楽しかったねー!!
みんな最高~♡♡

柳美舞

いつもありがとう!!
2023年もっともっと大きくなるぞ~✨

ばってん少女隊

メンバーのメッセージは、それぞれの個性を感じる温かいものでした。


ここで記念撮影。
ステージ上の一番高いところから、スタッフさんが写真を撮ってくださいます。

りるあちゃん「4メートル ♪」


こうして、一人一人の挨拶へ。

各メンバー挨拶

以下、MCから大意を切り貼りしたもの(加えて、多少文末表現などがおかしくならないように変更ところがあります)を箇条書きで掲載します。

希山愛

・今年の2月に発表して、 いろんなフェスとか、いろんなところに行ってライブをさせてもらったんですけど、どこにいても、たくさんの隊員さんがたっっくさん盛り上げてくださって、すごく嬉しかったし、 ほんとに、隊員さんが盛り上げてくださったおかげです
・今回、中野がソールドアウトできたのは、隊員さんのおかげだと思っているし、隊員さんと、、 隊員さんのおかげですねぇ……ほんとうに
・いまこの6人のこの姿を、この世界観を、見てもらいたいなって思ってライブをしていました
・好きになった時期は違うかもしれないけど、 ここに『ばっしょーのことが好き!』って方がこんなにも多く集まってくださったのが、すごくすごく嬉しいです。私にとって、隊員さん"ひとりひとり"が大切で、 大事で、たからものなんです
・あの、、そうですね……。ちょっと前に、『このままグループがどうなっちゃうんだろう』っていう不安いっぱいの時期もあって、どん底に落ちた私たちに手を差し伸べてくれたスタッフさんがいたり、見捨てずにずっと、 『あなたたちの夢が私たちの夢だから』って言って支えてくださっているスタッフさんが、マネージャーさんがいたり、あとはこう、一番の味方で、 なにがあってもどんなことがあっても応援してくださっている隊員さんがいたり……。ほんとに、大好きな隊員さんと、大好きなメンバーと、大好きなスタッフさんと、 『お別れはしたくないな』って思います
・これからも一緒に、みんなを連れていくし、誰一人置いて行かんし、もうみんなでみんなで、 いろんな景色を、これから先の景色を一緒に見ていきましょうね!

個人的に、希山さんの口から「どん底」という言葉が出てきたのが衝撃的でした。あまりそういうことに触れるタイプではないかなあと思っていたんです。
でも、この言葉を出せるくらいに、今のばってん少女隊には勢いがあって、ある程度客観的に見られるくらいには当時の状況から這い上がってこれたという事実でもあります。

また、希山さんは「隊員さん"ひとりひとり"が大切」というようなことを仰っています。
これだけ大きな会場であっても、集団としてではなく、会場にいるひとりひとり、そして私自身のことをも大切にしてくださっているのだなあというのを感じ、希山さんからの愛に、心打たれました。
実際に、今日のステージ上の演出は、もちろん前方エリアで見ても楽しめるけど、後方エリアで見ても楽しめるものになっていたと思います。客席にメンバーがやってくるのも、2階席のことも忘れずにいてくれました。今日のライブを振り返って、希山さんのこの言葉がしっかりと具現化していることを味わいながらいたのでした。

途中、希山さんが言葉が出てこなかったときがあったんですね。
そこに隣にいたりるあちゃんが駆け寄るんです。そして、希山さんはりるあちゃんの腕を優しく掴み、さらに言葉を続ける。
昨年の4月に加入して当時はまだ少し頼りない感じだったりるあちゃんも、今こうして希山さんの心の支えになるくらい頼もしい存在となった。
私はその一連の流れを見て、その成長に思いを馳せていました。



春乃きいな

・このステージから見える景色は、まったく想像がつかんくって……。 なんか、私たちの"ワンマン"で、中野サンプラザっていうのは全く想像がつかなかったんです
・私が思ってた何倍もたくさんの方と、 キラキラしたペンライトと、みなさんのふつふつと湧き上がる楽しさみたいなのが見えて、あぁ、なんか、『この景色、見れてよかったな』っていうふうに思いました
・『もしこれが上手くいかなかったらどうしよう』って考えなかったと言えば嘘になります
ばってん少女隊っていうグループで、7年以上活動ができているっていうのも普通のことではないし、どこかで途切れてしまってもおかしくなかった道なんですけど、みなさんとね、今こうやって同じときを過ごせているのを本当に嬉しいなって思います
・『この景色もすっごく素敵だったけど、もっともっと上を――欲張りですけど――もっと先を、この先を見てみたいな』って思ったし、 この先に見える景色をもっといいものにしていけたらなって思いました
・上を目指すってのは、簡単なことではないってのは知っているし、不安がないことはないですけど、その不安も強さになるなあというのは、この1年感じました
・1年前に『これからもよろしくお願いします』と言ったときよりも、なんだろう、強い気持ちでというか、みなさんに、『これからも引き続きよろしくお願いいたします』と、 この1年を経て言うことができそうです
ばってん少女隊の進む先を『一緒に見てみたいな、一緒に進んでいきたいな』っていうふうに思ってもらえるように、頑張っていきたいなって思うし、絶対に素敵な景色を、 みんなと一緒に見せていくので、これからも是非一緒に歩んでもらえたらな、と思います!

「途切れてしまってもおかしくなかった」
この言葉は、おそらく具体的に「あのときとか、あのときとか……」と心当たりがあってのことなんだと思うんですよね。
だからこそ、一般論として、7年も同じグループで活動するということに対しての「途切れてしまう可能性」について述べるのとは違う響きがして、より重たい言葉のように感じられました。
そこと比較して、今日この約2000人の景色があると思うと、より輝かしく見えるというか、未来に対する希望を感じさせられました。

きいなさんからは「不安」に対する話もありました。
でも、「不安が強さになった」と仰っていました。不安だからこそレッスンを頑張ったり、それまでのフェスをより良いものにしようとしたり、その不安が原動力となって強さを手に入れたのだと思います。
私は、この言葉を自分の生活にも当てはめたりして、「不安がある状況もあるけど、だからこそ頑張ろう」とエネルギーを得た気がします。

「上を目指すのは簡単ではない」というのは、もちろんばってん少女隊全体としても挫折する場面があったというのもそうですけど、きいなさん自身も大学受験という観点で挫折する場面があったからこそ、より強く感じている部分なのかなあと私は思いました。



蒼井りるあ

・この満員の素敵な景色を今日見れたことをすっごく嬉しく思うし、すっごく幸せだなって思います
・もう始まったら楽しすぎて楽しすぎて、もう、今まであっという間に過ぎて いっちゃって、もう、楽しい時間なんて一瞬で過ぎ去っていっちゃうから、もう今になっちゃって……。ほんとに、楽しかったです!!
・まだまだりるあは、そんな、ばってん少女隊の戦力になれるような存在に……、なれてないし、 『りるあはここにいていいのかな……』って思うこともあるし、いっぱい悩んだり……悩んじゃうこともあるんですけど……、そんなときは、隊員さんの顔が浮かぶし、なんか、いっつもなんか、 あたたかいメッセージとか、お手紙とか、コメントとかくださって、ほんとにたくさんの隊員さんにりるあは支えられてるし、そんなね、たくさんの隊員さんたちの笑顔がりるあの幸せなんだなって 思います……!
・なんだろな、『今日はお仕事とか、学校のこととか、 おうちのことが頑張れるな』って、なんか、『りるあを見ると笑顔になるな』って、思ってもらえるような存在になれるように、なれたら嬉しいし、りるあのことをね、そばに置いといて欲しいなって……思います!
・『もっともっと素敵な景色、これからもっともっと見ていけるんじゃないかな』っていう そういうわくわくが、見えました
・もっともっとたくさんの隊員さんと幸せを更新していきたいし、 もっともっと素敵な思い出、いっぱいね、つくっていきたいなって思います!

「まだまだりるあはばってん少女隊の戦力なんかじゃない」
この言葉を聞きながら私は、強く首を横に振っていました。りるあちゃんは「戦力なんかじゃない」どころか、「戦力でしかない」。
私やたくさんの隊員さんが、りるあちゃんのSHOWROOMを見て癒されているし、りるあちゃんの活気溢れるダンスを見て心を高ぶらせているし、りるあちゃんの笑顔を見て笑顔を貰っているのです。

りるあちゃんの自己評価の低さは、傍から見ていると心配になっちゃうし、「そんなことないよ」って否定したくなっちゃう。
でも、その気持ちがあるからこそ人は成長できるという側面もあるから、悪いものとは言い切れないよなって思ったりもしました。

そうしてりるあちゃんが悩んでいるときに浮かぶのが、私たち隊員だそうです。
もしも、自分がりるあちゃんの支えの一部になれているのなら、嬉しいしありがたいなあというふうに思いました。

「りるあのことをそばに置いといて欲しい」という言葉もなんだか印象深いです。
これについて語るにはもう私の語彙力が足りていないですが、りるあちゃんが思うアイドル像であったりとか、"魔法使い"の姿の片影を見たような気がします。



柳美舞

・虹ノ湊から満員の隊員さんがいる中野サンプラザの景色を見れて、本当に、 『ああもう……幸せだな』って思いました
・今までも、どのライブも満員にしたいなって思ってたけど、なんかこんなに、思ったことはなかったです
・『中野行くね』とか 『中野楽しみしてるよ』って言って貰えて、隊員さんの1つ1つの言葉が、私の生活の中で力になっていたし、ほんとに……みなさんに感謝 してます!
・ここに今日、来るまでにも、簡単なことばかりじゃなかったし、自分では、こう、対応しきれないというか、すごい……つらいこともあったけど、でもこの景色を見たら、もうそんな、嫌だったこととか辛いこととか、全部忘れるくらい、もうすごく本当に嬉しくて、 こうやって、今、アイドルとして立てていることが本当に、幸せだなって思いました
・もう、このメンバーと、隊員さんと、スタッフさんともう、みーんな、もっともっと上を目指していきたいなって思ってるので、これからもよろしくお願いします!

みゆちゃんって普段、不安とかが見えないというか、そういうものをどこかに隠して一切見せないようにしているような感じがするんですよね。
けど、そんなみゆちゃんも、「自分では処理しきれない」と言うほどの辛いことにぶち当たったということが語られます。
この言葉を聞いて、改めて「中学3年生だもんな」と思うとともに、それを見せないようにするアイドルとしての意識の高さというか、みゆちゃんの奥に秘めたる強さといったものを感じました。

けど、その辛さをも吹き飛ばすくらいに、中野サンプラザでの景色は素晴らしくて、これからも、もっともっといい景色を見たい、見せてあげたいなというふうに思いました。



瀬田さくら

・この中野サンプラザでライブをやるって、1年くらい前に決まって、『隊員さんと楽しいライブを作りたい。 絶対ここで、みんな、たくさんの隊員さんと笑顔になるんだ』って思って、自分たちがその目標を達成するために、色んな場所に行ったことで、 こうやって集まってくださったり、配信で見てくださっている方 がたくさんいるんだなって思うと、本当に嬉しいなって思います!
・ずっと上を目指して頑張ろうってやってきてたんですけど、途中、やっぱり挫折することもあって、でも会ったら、隊員さんにすごく、癒されるというか、 隊員さんの顔を見て、自分もすっごく幸せな気持ちになって、もっと頑張らなきゃって思って、やってきたんですけど……、それがずっと続いて、今日こうやって中野でみなさんと会えて、 とっても、この景色を見て『幸せだな』って思いました
・こうやって中野で――もう何回も言うんですけど――本当にひとりひとりのお顔を見ると、『あのとき、このライブで会ったなあ』とか、『こんなこと一緒にお話したな』とか、 すごく幸せな思い出ばっかりで……。デビュー当時はヤフオクに立ったときしか泣かないって決めてたんですけど、泣いちゃうくらい嬉しくって……
・これからもどんどん、楽しく、色んな景色を見ていけるんだなって思うと、本当にアイドルって幸せだなあって、 自分は本当に、アイドルになれて幸せだなあって、思います
・自分たちも……"上に行く"って言うよりかは、もっとたくさんの方を幸せに したりとか、もっと、一緒に笑顔になりたいとか、そういう気持ちが強くて、これからもそういう仲間をたくさん集めて、もっと楽しいライブだったり、場所を作れるように、 私たちは頑張っていきたいなって思っているので、これからもついてきてくださると嬉しいなって、思います!

瀬田さんの涙。
涙を見せない瀬田さん(記録によると、瀬田さんが泣いたのは西垣さんの脱退時とせたせいたんのときのみ)だからこそ、涙からより感情の強さを感じます。
その涙を流すタイミングも、「ひとりひとりの顔を見ると思い出が蘇る」という発言のときで、なんというか、瀬田さんの隊員さんに対する思いを改めて感じました。

加えて、瀬田さんからは「挫折することもあった」ことが語られました。
数年前、ばっしょーには不安な時期があって、その中で、もう気持ちが途切れかけてしまうときもあったのだと思います。そのときの苦しさから必死に這い上がって、今この景色があるというのは、最初から上昇気流に乗って中野サンプラザを埋めるよりも、より感慨深いことだよなあと感じました。

瀬田さんの挨拶の最後には、「これからも”対戦”よろしくお願いします」とありました。
この「対戦」という言葉選びは、瀬田さんのオタク的側面を表しているのとともに、ライブというのは「"瀬田さんやメンバー"と"客席"との間での魂のぶつかり合い」という気持ちが瀬田さんの中にあるからなのかなあと思い、瀬田さんのアイドルという職業に対する本気度や情熱のようなものを見たような気がしました。



上田理子

・今年の2月に、『中野サンプラザでやります』ということを発表して、本当に、今日まで、色んなライブとかしてきて、手ごたえを感じる瞬間がすごい、いっぱいあったんです
・結成当初から、なんか、『皆さんの好きなところで楽しんでください』みたいな、こう、感じを、 よく言ってて……。で、正直、それで逃しちゃったファンの方って、すごいたくさんいると思ってて、『なんで欲張りになれないんだろう』っていうのを、めちゃくちゃ、自分の嫌な部分というか、けどそれを言ったら今のファンの方って離れちゃうんじゃないかなって、そういうことを色々……考えちゃって、あんまり言えてこなかったんです
・今、こう『ばってん少女隊は、次でもいいや』って思ってほしくないなって思って、この1年すごい、活動してきたので、その思いがここにいる皆さんに伝わったのかなと思うと、すごく嬉しいです
・本当にこの私たちのライブって、めちゃくちゃ練習しても、何か月かけて準備して練習しても 本当に一瞬で終わっちゃうんです。それって私たちからしたらすごいやりがいのあることなんですけど、そうじゃないと思っちゃう、 もちろん練習が辛いと思っちゃうこともいっぱいあると思う
・この一瞬のために私たちはずっとレッスンしてきて、ずっとステージに立ちたいと思い続けて、で、皆さんと、たくさん、皆さんのもとに会いに行ったりしてるんだなと、改めて思いました
・こうやって、夢でしかない職業というか、それを続けさせてる親にも、そして、『夢を見てたいな』って思わせてくれるメンバーとか、スタッフさんとか、そしてもちろん、隊員のみなさんと、今日ここに立てていることがすごく嬉しいです
・今日ね、昔の曲を1曲もやってないんですよね。で、これ、まあ『ふぁん』以降の曲をたくさんやってて、これは、もう、私たちが、ここを最終地点にしたくないというか、もっといっぱい、昔の曲をたくさんやれる機会もあるし、どんどん新しい曲が増えることもあると信じて、 こういうライブにしたいなと思ってやったので、あの……もう、ほんとに、この楽曲たちでみなさんと一緒に御祭を作ることができて、すごく嬉しかったです
・今日、11月26日に、みなさん、ここにいる…… 2000人? 2000人以上の皆さんが、ばってん少女隊に会いに行きたいと思って、ばってん少女隊の音楽を聴きたいと思って、会いに来てくださったことがなによりも一番嬉しいです!

上田さんからはまず、結成当初、『好きなところで楽しんでください』ということを言っていたことが語られました。
上田さんは自分たちのこうした部分を嫌いだというふうに言っているのですが、私はばっしょーの良さに「がっつかない奥ゆかしさ」みたいなところもあると思っていて、でもそれは自分たちでもある程度分かっていて、だからこそ「今のファンの方が離れちゃうかも」という気持ちに至っていたというのはとても理解できたというか、納得する気持ちがありました。
けど、今回「中野サンプラザを埋める」というふうに宣言してこれまでやってきた。そうして、しっかり埋めきるほどの成功を見せた。もちろんどっちの良さもあると思うけど、「埋める」と宣言することできちんと成功できたというのは、これからのばっしょーの自信にもつながるんじゃないかなあと思います。

これまでのライブの告知で、中野サンプラザのことを「"今"しか見れないライブだ」というふうに、やたらと"今"を強調して語る場面が多かったんですよね。私自身はこれに対して変な詮索なんかしちゃっていたんですけど、それは「ばってん少女隊、次でもいいや」と思われたくないからこその発言であるということが、ここでわかりました。
この発言を聞いて、今まで解けなかった謎が解けて腑に落ちた気分になるとともに、このライブやアイドル活動に対する思いの強さを感じました。


――今日は『ふぁん』以降の楽曲しかやっていない。
そうです。ここまでで、俺たちの最強アンセム「おっしょい!」が披露されていない。
けどこれは「中野を最終地点にしたくない。通過点にしたい」という思いからであることが発表されました。

おっしょいをやれば盛り上がることはこれまでの経験から分かり切っていること。
だからこそ、ばってん少女隊がレコード会社と契約を結んで以来(後に解除されていますが)——この1年間のフェス・リリイベでは披露されないことはあったものの――大規模なワンマンライブ等では必ず披露してきたかと思います。それほど、「おっしょい!」をやらないということは、ばってん少女隊の歴史的に重大な出来事だと思うのです。

そうした選択をするにも勇気が要ると思います。
「これまでのファンの方を失ってしまうのではないか」という不安に苛まれるのではないかと思います。

しかしながら、”敢えて”「ふぁん以降の曲しかしない」という決断を下した。そのことからは、ばってん少女隊の「中野を通過点にする」ことに対する覚悟と、そして本気を感じさせられました。



こうして、6人合わせて30分にも及ぶ、気持ちのこもった挨拶が終わりを迎えるのでありました。

御祭sawagiと告知

上田さんの挨拶が終わり、次の曲へ。
その前に、みんなが泣いている様子に言及する上田さん。

上田さん「さくら、泣いたね」
瀬田さん「……泣いてないし。」

漫画でよくあるようなセリフを使って応答しメンバーの笑いを引き出したところで、御祭を締めくくる一曲、御祭sawagiが披露されました。

先ほどまでの涙とは一転、九祭アルバムのリード曲に再び会場が踊り、心騒いでいました。
途中からは九祭ブロックで共にしたダンサーさんたちも登場し、盛り上げてくださいました。

これは配信カメラに写っていたんですが、この曲の最後、座礼を終えて手を合わせて前を向いたとき、その場面の曲調の雰囲気にあわせて真顔気味だった上田さんが微笑んだんですよね。
これは、今日一日の演目が全て終了して、この1年間の最大の目標だった満員の中野サンプラザでのライブを終えて、そのたどり着いた景色から笑顔がこぼれたのかなというふうに思いました。本当にいい表情をしていました。


ステージを共にしてくださったダンサーさんの紹介を終え、御祭も終わりが近づきます。

希山さん「(御祭が終わるのが)やだあ……終わらんどく?」
上田さん「だめよ、御祭には終わりがくるとよ」


ここで発表されている予定をおさらい。

まずは、「ばってん少女隊2022年 年末大忘年会in横浜/福岡」

そして、タイ・バンコクで行われるJAPAN EXPO 2022!

きいなさん「みゆちゃんは受験勉強頑張ってね!」
みゆちゃん「頑張ります!!」


ここからが未発表情報。
2023年春ツアーが開催決定……!!

まず初めに台湾以外の情報を日程順に後ろのビジョンにて発表。
台湾のところでは日付だけが映像に流れ、警報音のような音とともに開催地が伏せられていました。

最後の東京公演まで発表したあと、ここで再び先ほどの警報音のようなものが鳴り……

4/22(土)台湾

の文字が……!!!

これはメンバーも知らなかった情報のようで、驚いたメンバーの反応が見られました。

そして、次のお知らせ。
8周年記念ワンマンライブが開催!!

キャナルシティ劇場といえば、劇団四季さんが使用している劇場。
よくCATSの公演をやっているイメージがあります。

これで発表する情報はすべてだと思っていたメンバー。
そこに再びスクリーンに文字が浮かび上がります。

SHIBUYA 109にて、AKIII CLASSICさんとのコラボアイテムが発売決定!!

りるあちゃんとみゆちゃんは、「遊びに行ったとこ、、……!!」と驚いた様子でした。

www.instagram.com


こうして御祭は終焉を迎え、最後に「ありがとうございました!!」と挨拶し、メンバーはステージ袖へと捌けていくのでした。


全体を通した感想

ばってん少女隊が2022年最も命を賭けてきたライブ、中野サンプラザ
このライブが満員で迎えることができて本当に良かったなあと思いました。



2019年ごろ、解散の危機にあったばってん少女隊
集客が思うようにいかず、グループ内でも険悪なムードが流れた時期もあり、"どん底"に落ちたばってん少女隊

これから先も「ばってん少女隊」というグループとして活動を続けていくためには、ファンの方々をもっともっとたくさん集めなければならない。
取り囲む厳しい世界。結成から5年6年7年……と経ってもなお、成果をあげられないグループというのは解散しなければならない運命にある。

中野サンプラザでの約2000人の客席を埋める」

その目標の達成は、このグループの歴史がこれからも続いていくために必要不可欠なものでありました。
そして、ばってん少女隊のメンバーは、この簡単に超えることができない壁にアタックし、見事超えてみせました。

その原動力は、かつて地獄を見たからこそ湧き出てくる力強さだったのではないでしょうか。
少なくとも私は、アンコールの各メンバーの挨拶で、そういった"強さ"を目にしたように思います。



今回のライブからは、ばってん少女隊の新たなるステージの幕開けを感じました。
自身のライブにダンサーさんをつけたこと、幕間MCをVTRに任せたこと、九州からスペシャルゲストがやって来てくれたこと、そして何よりも史上最大キャパのライブを満員の会場で行えたこと。
その節々から、ばってん少女隊が大きくなっていくのを感じました。

中野サンプラザはただの通過点」

彼女たちが語っていたその言葉の意味を、ステージ上のいたるところから感じられたように思います。


先日行われた7周年記念ワンマンライブでは、アンコールが終わったあとも手拍子が鳴り止みませんでした。会場は――時間的に無理だとは分かっていても――2回目のアンコールを求めていました。私の中では、このときの会場の高揚は非常に印象深いです。

しかし、今回のライブではそうした手拍子は起こらなかった。
これは、決して今日のライブが良くなかったということではなく、「ばってん少女隊には未来がある。これから先にも会える機会がある。だから、そのときまで"敢えて"とっておこう」という気持ちがあったからなのではないかなあと思います。


新たなるステージへのスタートを切ったばってん少女隊
これからも"今"のばってん少女隊に目が離せません。
引き続き私は、ばってん少女隊の躍進劇を見守っていたいと思います。


関連リンク

この記事を読んだ人は、以下のツイートも見ています

https://twitter.com/373dancelove/status/1597046887034802177


この記事を読んだ人は、以下の記事も読んでいます

ameblo.jp

ameblo.jp

ameblo.jp

ameblo.jp

ameblo.jp

blog.stardust.co.jp

blog.stardust.co.jp

fc.stardust.co.jp

natalie.mu

note.com

この記事を読んだ人は、以下の配信も見ています

www.stacommu.jp

www.youtube.com